ダイブコンピューターは、ダイバーの安全を守るために必要不可欠なダイビングアイテムです。

しかし使い方をきちんと理解していないと、安全を守ってくれるはずのアイテムで命を落としてしまうこともあります。

安全にダイビングを楽しむためにも、正しい使い方を理解しなければなりません。

そこで今回は、データ表示の見方や使い方についてご紹介します。

 

 

■ダイブコンピューターで確認できる内容

ダイブコンピューター

ダイブコンピューターには難しい設定や操作方法などはなく、初めての人でも使いやすいように工夫されています。

画面に表示されるデータ内容も分かりやすくなり、より使いやすくなりました。

表示の仕方はメーカーやアイテムによって異なりますが、ダイビングに必要な主なデータは画面で確認できます。

ここでは、画面上で確認できる内容をご紹介しましょう。

 

・現在いる位置の水深

現在いる位置の水深がリアルタイムで表示されます。

潜りすぎていないか確認することが可能です。

 

・NDL(無減圧潜水可能時間)

減圧停止せず、現在の水深でとどまっていることができる時間が表示されます。

数字が0になると、デコストップ画面に切り替わります。

 

・潜水時間

水深を検出すると自動的に数え始めます。

仲間やガイドと決めた潜水時間をオーバーしないよう、頻繁に確認すると良いでしょう。

 

・現在の水温

現在いる位置の水温が計測・表示されます。

物によって異なりますが、数秒ごとに計測されています。

 

・ダイビング中の最大水深

ダイビング中に潜った中での最大水深が表示されます。

事前に決めた最大水深を超えないよう、予定の水深に到達したら徐々に浅瀬へと移動しましょう。

 

・体内の窒素量

体の中に蓄積された窒素量が、バーグラフや数字で表示されます。

蓄積量が増えると、アラームが鳴ったり、カラー表示されたりする物もあります2011

 

 

■ダイブコンピューターに表示されるモード

ダイブコンピューター

ダイブコンピューターは、場合によって画面表示の仕方が変わります。

表示されるモードはいくつかあるため、覚えておくと良いでしょう。

 

・プランモード

ダイビングをする前に、仲間と行う設定画面のことです。

ここで水深や潜水時間を設定しておくと警告音を出す物もあります。

 

・ダイブモード

エントリーした直後に、先ほど紹介したデータが表示されます。

ほとんどの物は設定しなくともデフォルトで表示されますが、セルフやフリーダイビングなどのガイドがいない状態の場合、自ら設定しなくてはなりません。

 

・安全停止モード

ダイビングを終えてから、水面にあがるまでの間で表示されます。

水面に上がる速度が速いとアラームが鳴ったり、停止する時間を示したりしてくれます。

 

・水面休息モード

ダイビングを終えると、自動的に切り替わります。

体内に残っている窒素を排出するための時間や休息時間などが表示されます。

 

・ログモード

記録機能がついている機種は、ログモードが付いています。

ダイビングの記録をし、次回に確認できるようになっています。

 

・オフモード

全てのデータ記録や表示が終わり、まっさらな画面になった時をオフモードと言います。

基本的には水につけるとエントリー画面になりますが、水に入れても起動せず非表示になる機種もあります。

非表示になる機種は、ボタンを押せばエントリー画面かプランモードに切り替わります。

 

 

■無減圧潜水可能時間の注意点

 

NDL表示時間がわずかでも大丈夫という考えのダイバーがいますが、大きな間違いです。

無減圧潜水可能時間は深い場所から浅瀬に行くための時間ではなく、減圧症を防げる限界までの時間です。

機械に問題がなくても、体質によって個人の限界は左右します。

浮上する時の速度も考えて、NDLが5分を切っていたら浅瀬に移動しましょう。

 

 

 

機能や表示されている内容などをきちんと理解して、正しく使うことが重要です。

表示の見方だけでなく無減圧潜水可能時間も理解し、機械を正しく使いこなさなければなりません。

この記事を参考に正しい使い方を理解し、安全にダイビングを楽しみましょう。

 

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