プロダイバーの資格取得を目指しステップアップしていくうちに、「プロのダイバーたちを教える」という立場に興味を持ったら、PADI・IDCスタッフ・インストラクターがおすすめです。
取得すればインストラクター開発コース(IDC)においてスタッフとして参加し、コース・ディレクターの助っ人として活躍できます。
今回はPADI・IDCスタッフ・インストラクターの役割や資格取得の方法についてご紹介しましょう。
■IDCスタッフ・インストラクターとは
PADIコース・ディレクターが実施するIDCでアシスタントを担い、インストラクター開発プログラムのチームの一員として、指導員の養成に関われるようになります。
プロのダイバーを養成するという、指導員の時とはまた少し違う責任感があり、やりがいを持てる資格です。
■IDCスタッフ・インストラクターが担う役割
PADIコース・ディレクター監督のもとでIDCの一部を実施できるようになります。
また、5スター以上の店舗内に限りますが、アシスタント・インストラクター・コースをの指導を単独で行えるようになります。
他にも、PADIインストラクター・レベルの継続教育プログラムの補佐にも就くことが可能です。
また、指導員候補生の知識開発や講習プレゼンテーションの講評やカウンセリング、補修トレーニングの実施、PADIインストラクター試験(IE)のオリエンテーションとクロージングの見学ができます。
指導員育成において重役を任せてもらえるレベルと言えます。
■資格を取る方法
条件を満たしたうえでコースに参加・合格で取得できます。
まず、18歳以上であり、資格更新済みのティーチング・ステータスのPADIマスター・スクーバ・ダイバー・トレーナー(MSDT)の資格保持者で、エマージェンシー・ファースト・レスポンス(EFR)インストラクターであることが前提条件です。
MSDTはオープンウォーター・スクーバ・インストラクターとして25人以上のダイバーを認定し、スペシャルティインストラクター資格を5種類以上取得すると得られる資格で、中級クラスと言っていいでしょう。
コースの内容は次の通りで、2日間とIDCのすべてに出席するか、⑦のa、bを実施し、すべての条件が満たされていると確認できたら認定となります。
簡単に、資格取得の条件をまとめたので見てみましょう。
①ダイビング理論エグザムに合格
ただし、12か月以内にダイブセオリー・オンラインを修了済みの候補生はeRecord持参で免除されます。
②PADIシステム基準と手続きエグザムに合格
③スキル・デモンストレーションに合格
④知識開発プレゼンテーション・限定水域講習プレゼンテーションに合格
⑤カリキュラム・プレゼンテーションへ出席
⑥下記の分野全てを評価得点の水準を満たし合格
・知識開発プレゼンテーション
・限定水域講習プレゼンテーション
・オープンウォーター講習プレゼンテーション
⑦IDCの全必修カリキュラムを見学
全IDCに出席できない場合は、次の条件を満たさなければなりません。
・アシスタント・インストラクター・コースの全てのプレゼンテーションを行い合格
・オンラインでディレクターからアシスタント・インストラクター・コースのプレゼンテーションに関するアドバイスを受ける
今回はPADI・IDCスタッフ・インストラクターの役割や資格取得の方法についてご紹介しました。
コース・ディレクターの補助を担い、インストラクター開発プログラムのチームの一員としてインストラクターの養成に関われます。
とても責任感ややりがいを持てる資格なので、スキルアップも兼ねて取得にチャレンジしてみてください。
ただし、他のランクと同じように取得には条件があるので、必要事項をしっかり確認するようにしましょう。