寒波来襲中で海は大時化ですが、それでも透明度は抜群で、秋の透明度がやっと来たかー!と、はしゃいでいます。でも水温は低いので海の中では常にじっとしている店主トッティです。
エントリー直後に眼前にスコーン!と広がる蒼い海!!!これだけでもう最高。
さあ、まだ見ぬ世界へ飛び出そう。
宮古島でダイビング中に遭遇するホソカマス事情
サンマみたいですね。カマスはカマスで塩焼きが有名ですが、そんな旨そうな話がしたい訳ではありません。
このホソカマスがなぜ今日のトピックスになるのかと言いますと、”群れる”からです。
いやっほーい!!迫力ある〜!
総数500本くらいはいるんじゃないかな。ひとかたまりになってる時の群れの大きさはなかなかのもので、これクラスになるといワイド派マクロ派関係なく全てのゲストさまが楽しそうにカメラを向けてくれます。
見れる時期は特に決まっていない
ホソカマスは居る時は通年見れるし、通年見れない年もあります。いつが見頃という時期も特になく、その時その時で群れの大きさもサイズもさまざま。
群れる魚はだいたい繁殖期に集まって大群となるのですが、ホソカマスってどうなんだろう。婚姻色みたいに変わった模様や色を出しているのも見たことないし、プライベートはベールに包まれている魚である。
見れるポイントも特に決まっていない
今まで居着いて長く観察出来たポイントといえば、サシバ沖、クロスホール、オーバーハング、ガウディ湾、中の島湾、パナタくらいなもんで、安定して毎年見れるのはその中でもサシバ沖くらいのもの。でもサシバ沖も必ず会えるかというとそうではない。
一度しっかり居着けば同じポイントでしばらく見れるけれど、気まぐれなのか鉄板ポイントはなかなかない。やはり色々な意味でベールに包まれている。
ただ今年は中の島湾に居着いて、安定して確認できるのでラッキー!狙えば確実にヒットできるレベルの安定ぶりです。
ワイド派にはたまらない!カマスの群れとの遊び方
ホソカマスは驚かせなければゆっくり泳いでいるので見つければすぐ追いつける。ただみんなで群れのケツから追いすがると前へ前へ逃げて行くので、ちょっと作戦が必要。
群れには進路を決める役目の奴が数匹ほど先頭にいるので、その数匹の進路方向を見ながらゆっくり大回りしたのちに、前に回り込めばGOOD!
回り込む時はある程度カマスから距離を置かないと、ケツから追いすがる式と同じで前へ前へ逃げて行くので要注意。
理想としては、数人で遠目からカマスを囲い込み、みんなでジリジリと中央のカマスへ近づいていく。これができれば全員が最高のシチュエーションでカマスと遊ぶことができる。
ホソカマスを綺麗に写すコツ
まずは悪い例から。下の写真を見てください。
ボツですね。ボツっ!!!
ボツ理由は二つありまして、一つ目は光りもの系の魚は、周りの水の色を反射で身に纏い、横位置から捕食者に見つかりにくくしているため、肉眼でも写真でも背景と同化しています。
なので真横から撮るなら外部ストロボでバシッと光を当てて取らないと陰影が出ません。
ボツ理由二つ目は、しっかり寄れていないこと。簡単に言うともう少し近づいて撮りなさいよと言うことです。群れの全部を写真に収めようとするあまり、引き気味で撮りたくなるのですが、こりゃいかん。
なので群れ全体を撮ることを諦めて寄って撮ったほうがGOOD!
外部ストロボが無くても綺麗に写す裏技
左のゲストさま、正解!!!カマスの下に潜り込んで煽って撮る!
オートフォーカスでカメラはホソカマスで測光することになるのですが、そうすると水面は白っぽく飛び、ホソカマスの輪郭がくっきり浮びあがる。
さらに太陽光が当たっていないホソカマスの腹部は黒くなるのでなおさらくっきり撮ることが出来ます。
この技はどんなカメラでも、例外なく使えますので外部ストロボをお持ちでないなら是非おすすめです!
まとめ
以上、宮古島旬のホソカマス大群情報でした。いかがでしたでしょうか。
記事を書いていて、なんでこんなにホソカマスにアツくなっているんだろう?と、ふと思ったのですが、答えは”美味しそう”だからではなく!なんなのだろう。あえて言葉にするなら『カッコいい』からかな。
やっぱり”群れ”が好き!
今ならど迫力のホソカマス、たっぶり魅せます。
ではまた明日。