ダイビングスポットには様々なレベルがあり、ダイバーのライセンスにもレベルが設定されています。
安全にダイビングを楽しむために、ダイビング認定団体のPADIやNAUIなど、団体によってダイバーの技術養成をする様々な講習が用意されていて、中でもレジャーダイバーの最高峰となるレベルがダイブマスターです。
今回は、PADIのライセンスレベルを例に、プロへの入り口であるダイブマスターコースの目的や参加条件をご紹介しましょう。
■ダイバーのライセンスレベル
PADIのライセンスレベルは、次のようにランクが上がっていきます。
・PADIスクーバダイバー
水深12mまでをインストラクターと一緒に潜ります。
・オープン・ウォーター・ダイバー
水深18m以内をバディ潜水でき、ダイビングを始める場合に最初に目指すライセンスです。
・アドバンスド・オープン・ウォーター・ダイバー
水深30mまでのダイビングが可能で、様々な種類のダイビングを経験し自信も付けられるでしょう。
・レスキュー・ダイバー
自分のスキルを磨きながら、通常のダイビングで起こるトラブルを未然に防げるレベルのライセンスです。
・マスター・スクーバ・ダイバー
アマチュア最高峰のライセンスです。
スペシャリティを5つ保有し、ダイビング経験50本以上が条件となります。
・ダイブマスター
プロの入り口で、ライセンス保有者の水中ガイドが可能で、経験を積むことで体験ダイビングなどを開催できるようになります。
■ダイビングのプロを目指すならダイブマスターコース
ダイビングを楽しむだけでなく、ダイビング業界でプロとして活躍したいならダイブマスターコースが最初のステップとなります。
ダイビングの知識と経験、スキルを高めるダイブマスターコースを修了すると何ができるのか、目的をチェックしてみましょう。
・ダイブセンターやリゾートのスタッフとして仕事をする
・インストラクターと一緒にお客様をアシストする
・スキンダイバーコースの単独実施と認定
・ディスカバー・スノーケリング・プログラムの実施
・認定ダイバーのスクーバ・リビュー・プログラムの実施
・ディスカバー・ローカル・ダイブ・エクスペリエンス・プログラムの実施
・エマージェンシー・ファースト・レスポンス・インストラクター・コースを修了した場合エマージェンシー・ファースト・レスポンスコースの実施
・ディスカバー・スクーバ・ダイビング・リーダーの資格があれば限定水域でディスカバー・スクーバ・ダイビングの実施
ダイブマスターになると上記のように様々な活動ができ、ダイビング業界に身を置いてダイビングの楽しさを多くの人と共有できるようになります。
■ダイブマスターコースの参加前条件と講習内容
PADIダイブマスターコースの場合、講習時間は候補生によって異なり約2~3ヶ月が目安となります。
参加前の条件は以下の6つです。
・PADIアドバンスド・オープン・ウォーター・ダイバー、またはそれに相当する資格を有していること
・PADIレスキュー・ダイバー、または、それに相当する資格を有すること
・過去24ヶ月以内にEFR一次および二次ケア・トレーニング、またはそれに準ずるものを修了していること
・ダイビングに適した体調であるか診断し、医師の署名の入った病歴/診断書(12カ月以内)
・ログブックに最小限40回のダイブが完了していること
・18歳以上であること
ダイブマスターコースの講習内容は、知識開発と水中スキル開発、実践応用があります。
特に、水中スキルの実習で行われる「15分間の立ち泳ぎ」「400m水泳」「800mスノーケリング」などは有名です。
「サーチ&リカバリー」などコース内で行うことは事前に理解して準備を行いましょう。
多くのダイビングショップでダイブマスター以上が採用条件となっています。
ダイブマスターコースにチャレンジすると、実際にダイビング業界で活躍するために必須となる様々なスキルが身に付きます。
ダイビング業界でプロの道を歩みたいなら、目的や参加条件をしっかりと把握してダイブマスターにチャレンジしましょう。