こんにちは。宮古島ダイビングショップBIGHOLIDAY店主のトッティです。当ブログを見て頂きありがとうございます。
ボクは、旅行をする時の事前リサーチはけっこう甘いタイプでよく失敗してしまいます(笑)。ちゃんと調べとけばよかったと反省するも時すでに遅し。
しかし、そんなボクでもダイビング旅行だけは事前にいろいろと調べます。なぜなら期待するダイビングポイントで思いっきり潜りたいから。その地域一番の絶対的な見所は外せない。そうです。そうなんです。
海は地域によってそれぞれ見所が違うので、思いっきり楽しむためにはしっかりとした事前のリサーチが大切。
例えばジンベイザメに会えることで有名な国に、ジンベイザメが現れないシーズンに行ってしまったら。うん、残念。。何のために行ったのやら。ということになってしまいかねない。
この記事は宮古島にダイビング旅行を計画している段階でダイビングポイントを調べたい”あなた”と、潜りたいポイントに果たして本当に行けるのかどうか知りたい”あなた”のために、
大まかなポイント選択の実情と、ダイビングスポット詳細、シーズン別ダイビングエリアについてまとめてみました。
宮古島ダイビングポイントのメインエリアは『伊良部島、下地島』
宮古島のダイビングメインエリアである伊良部島下地島は、有名ポイント『魔王の宮殿』や『アントニオガウディ』『通り池』など、数々の壮大な地形ダイビングポイントが点在しています。
全てのエリアを挙げると、伊良部島、下地島、八重干瀬、池間島、宮古島狩俣、宮古島東海岸、宮古島南海岸、来間島。
潜れるエリアはたくさんありますが、宮古島の約8割のダイビングショップが伊良部下地島をメインフィールドにしています。
宮古島のダイビングポイントは全部で何箇所?
メインエリアの伊良部島下地島だけでも約40のダイビングポイントがあります。その他のエリア(八重干瀬、池間島、大神島、宮古島狩俣、宮古島東海岸、宮古島南海岸、来間島)を全て含めると100ポイントを超えます。
世界でも有数の地形ポイントが半数を占めますが、他にも砂地やサンゴポイント、大物ポイント、沈船ポイントなど、ありとあらゆる見所が全域に点在しています。
宮古島に無いものといえば『マンタ』が高確率で見られるマンタのクリーニングステーションポイント。石垣島、西表島、久米島では見つかっていますが、宮古島ではまだ見つかっていません。(冬場はちょこちょこランダムに現れます)
マンタポイントはありませんが、逆に言えばそれ以外は全てがある。それが宮古島の海の懐の深さでは無いでしょうか。
伊良部島or下地島|当日に潜るエリアの判断基準とは?
圧倒的に多いお問い合わせの一つとして『魔王の宮殿には行けますか?』というものがあります。
潜れるエリアやポイントに関してのご質問は、当日に潜るエリアやポイントは風向き(季節)によって大まかに決まっているので”確率的には”それに準ずるというのが回答となります。
季節を間違えると目当てのポイントに潜れる確率は格段に低くなってしまいます。裏を返せば事前のリサーチをしっかり行えば目当てのポイントに潜れる確率はグッと上がります。
できるだけ”あなた”の希望が叶うよう、下記のポイント選択における大まかな基準とシーズナリティをご覧ください。
風向き(季節)によって潜れるポイントは大まかに決まっている
- 5月〜8月は暖かい南風なので、、、風下になる北側の伊良部島エリア
- 10月〜3月は冷たい北風なので、、、風下になる南側の下地島エリア
- 4月と9月は南風と北風が半々なので潜るのも伊良部島と下地島で半々
このように基本的には波が穏やかな風下側でダイビングを行います。
風上側にはなぜ潜りに行けないのか?
風上はかなり波が高く危険を伴うほどの場合が多い。ボートで航行するだけならまだしも、エントリーとエキジットが高波の中ではとても困難。”ダイビング中の怪我”で一番多いのがエントリーとエキジットのタイミング。
風下で潜るというのは宮古島だけではなく、世界共通認識。
ただそれでもシーズンを合わせたほうが希望のポイントに潜れる可能性はグッと高まります。
宮古島ダイビングシーズナリティ&ポイント早見表
エリア | 風向き | 気温 | 水温 | |
---|---|---|---|---|
1月 | 下地 | 北 | 気温18℃ | 水温22℃ |
2月 | 下地 | 北 | 気温18℃ | 水温21℃ |
3月 | 下地 | 北 | 気温23℃ | 水温22℃ |
4月 | 下地/伊良部 | 北/南 | 気温24℃ | 水温23℃ |
5月 | 伊良部 | 南 | 気温27℃ | 水温25℃ |
6月 | 伊良部 | 南 | 気温29℃ | 水温27℃ |
7月 | 伊良部 | 南 | 気温32℃ | 水温29℃ |
8月 | 伊良部 | 南 | 気温32℃ | 水温29℃ |
9月 | 伊良部/下地 | 南/北 | 気温32℃ | 水温29℃ |
10月 | 下地 | 北 | 気温28℃ | 水温27℃ |
11月 | 下地 | 北 | 気温24℃ | 水温25℃ |
12月 | 下地 | 北 | 気温21℃ | 水温23℃ |
宮古島に何月に潜りに行こうかと検討中の”あなた”と、もうすでに旅程が決まっている”あなた”にはおそらく役に立つはず。
あとは下記の下地島伊良部島のダイビングスポット一覧で好みのダイビングポイントを見つければバッチリだ。想像を膨らませるもよし、リクエストを出すもよし。
それでは具体的にどんなダイビングポイントがあるのか見てみましょう。
個別ダイビングポイント参考情報の見方
難易度
“難易度”とは、ポイントに安全に楽しく潜るために必要なスキルレベルを表していて、中性浮力、エア消費量、水中バランス、ストレスなどが含まれています。
初日久しぶりの1本目に比べれば慣れてきた頃の2本目3本目ではストレスレベルが格段に改善されることが多々あります。あくまで参考程度にご覧ください。
トライできる確率
“トライできる確率”とは、ポイントの場所が風にどのくらい影響を受けるのか、流れが強い場所なのか、またボートを留めるためのスペースと係留水中ブイの数、また人気度、混み具合、
そして乗船している全てのお客さまのスキルレベルのバランスなどを想定し、加味し、考慮して表しています。
お客さまのリアクション
“お客さまのリアクション”とは、一緒に潜ったお客さまが実際にどのくらい感動したのかを、日々のお客さまのリアクションに対して私たちが感じている肌感を元に数値で表したものです。
意外に『知名度=満足度』となるわけではありません。また、好みは千差万別ですので全てのお客さまが一概にこの数値通りに感じるとは限りません。あくまで私たちの肌感なので、あとは実際に潜って感じてみてくださいね。
宮古島ダイビングポイントをyoutubeで全て魅せます
弊社で運営しているYouTubeチャンネル『Totty Films』で宮古島のダイビングポイント全貌を見る事ができます。実際に地形ポイントを潜っている感覚で予習することができるのでおすすめです!
下地島方面ダイビングポイント
魔王の宮殿 最大水深:-25m
人気実力知名度と、どれを取ってもぶっちぎりNO.1ポイント。エントランスホール、メインホール、寝室の3部屋構造で、全て通路で繋がっている。そして時期は違えど全ての部屋でズバッと差し込む光が見られ、およそ自然にできたものではないのでは?と思ってしまうほどポイントの完成度がズバ抜けていて、まるで計算され尽くしたアトラクションのよう。一番綺麗に光が入るのは8月9月ですが、8月は風向きが合わないことが多いので9月が良いです。洞窟内にはエビカニがたくさん住み着いていて壁際も見ながら進んでみよう。ライトはあった方が良いですが、ガイドのライトを頼りに潜っても大丈夫。平均水深は深いので残圧に気を付けよう。難易度的にはそこまで高いわけではないので、しっかり対策して潜れば初心者も楽しめるGOODポイント。
【魔王の宮殿】宮古島ダイビングポイント人気NO’1を徹底大解剖
アントニオガウディ 最大水深:-35m
サクラダファミリアなどの世界遺産を手がけた作者アントニオガウディから名前をもらったポイント。未完成の芸術だと言わんばかりに複雑なアーチが折り重なり、一度潜っただけでは全容を把握するのが難しい。リクエストを多く頂く大人気ポイント。ポイントは難しいので中性浮力は必須で、エア持ちもそこそこ良くないと難しい。全容を写真に収めるならワイドレンズでも事足りずフィッシュアイレンズが必須。ただ一番の見所が最深部-35mなので、滞在時間が短くなってしまう。写真のコツなどは事前にガイドに尋ねてイメージしておこう。注意点としては大深度潜水になるので残圧チェックと無減圧潜水時間の管理になる。行き帰りは中層を泳ぐのでガイドと水深を合わせよう。
ここだけの話【アントニオガウディ攻略法】
自然は偉大である!ダイビングポイントと台風の話
通り池 最大水深:-25m
国の指定する天然記念物で景勝地に指定されている日本唯一のダイビングポイント。水の層で色と温度が上下左右で違う。また池に浮上することもできる。中性浮力が取れていないとエアを大量に消費してしまい、『帰りに足りなくなる』なんてことがない様にガイドとマメにコンタクトを取ろう。地形内容的にもオンリーワン。水底の45mまでは行かず、ずっと中層を泳ぐので足を付くシチュエーションが一度もないという事が高難易度の理由。フィッシュアイレンズで壁際まで思いっきり引いて撮ると青と緑の二色が画角に入る。コツはガイドに聞いてみよう。天井上、横亀裂にはクメジマオトヒメエビが生息している。
【通り池】日本で唯一の天然記念物ダイビングポイント
333(トリプルスリー) 最大水深:-35m
パナタ 最大水深-25m
333の近くにあるポイントで同じく流れる時は激流。潮を合わせて入ればギンガメアジ数百が岬の先端で群れていて、時にはトルネードを繰り広げている。イソマグロ、ナポレオン、ロウニンアジも準レギュラーでその他の魚影も抜群に濃く、パラオのブルーコーナーを彷彿とさせる上級ポイント。流れの強いポイントはガイドがブリーフィングでより大切な注意次項を述べるのでしっかり準備しておこう。深場にはクダゴンベやフチドリハナダイも居る。宮古島は地形だけじゃない。懐が深い。
超大物&群れポイント【パナタ】ツイてんだかツイてないんだか
ミニ通り池 最大水深:-13m
通り池の横にあるポイントで同じく池に浮上する。早秋には1本目に天井の開口部から光がサンサンと降り注ぎ、また反水面写真も撮りやすいので写真映えするポイントとして重宝している。写真の場所に行き着くまでも長い洞窟を通り柱が何本もあるのでポイント的に完成度は高い。宮古島には池に浮上できるポイントがいくつかあるが、その中でも群を抜いて池の水がクリアで綺麗。
その地形ポイントの一番綺麗な時間に潜るという事
津波石 最大水深:-25m
下地島方面ではガウディに続く複雑なアーチポイント。内部には良いサイズのイソバナが壁から生えているので穴と一緒に撮ると写真映えがする。また近辺にはカメの寝床がありタイミングが良ければ複数匹に遭遇でき、地形帰り道の後半も十分に楽しめるのが魅力。
本ドロップ 最大水深:-15m
ここのポイントの目玉は”ロウニンアジ”で、大きいものは1mを超える。アベレージで2、3匹。早夏には交接産卵のためここに集まる。時には10数匹で群れることもある。ロウニンアジを観察、撮影するコツはびっくりさせないよう、そっと通り道で止まって待つ事。ここのロウニンアジはホンソメワケベラにクリーニングされに来ているので、ぐるぐると同じところを回ったりその場でホバリングしている。少しずつ距離を詰めれば大接近できる。カメも高確率で遭遇でき、また冬場はマンタの餌場になっていて常に超高確率で大物に会える。またマクロでは深場ではピグミーシーホースが毎年イソバナに着き、浅場の亀裂や壁にはウミウシがたくさん見られる。
【超海外級!!】文句無く宮古島NO’1ダイビングポイントはココだ!
だんご岩 最大水深:-30m
明和の大津波40mで海底を転がってきた巨大石。転がると角がなくなっていくため丸い形状をしている。壁面には約4mもある大イソバナが生えていて、頭上はグルクンなどが大量に流れていく。下地島方面では洞窟ポイントに行くことが多いのであまり行かないが見応えは間違いなく有り。
大津波の力を思い知る|ダンゴ岩
中の島チャネル 最大水深:-20m
ひたすらクレパスの連続で、DIVEタイムが40分に差し掛かるとボート下に戻ってきているという迷路のようなポイント。晴れていれば光のカーテンが出現する。初心者には抜群に良いポイントで、フォト派ダイバーにも人気がある。また地形だけではなく、のんびりマクロをやるのにも向いている。一度通った道は二度と通らないので、後ろも振り返りながら潜るといい。湾内ポイントで波がシャットアウトされるのでいつも静かなポイント。
中の島ホール 最大水深:-27m
水深5mの入り口から垂直に28mまで降りていくため耳抜きが最大のポイントとなる。対処法をガイドが説明するので実践すれば初心者でも行けるポイント。降りて数m進むと巨大な青い砂時計がいきなり出てくるシーンがインパクト大。ダイバーを入れて写真を撮るとその大きさがわかりやすい。沖縄本島の『万座ドリームホール』の大きい版と揶揄される。
マリンレイク 最大水深:-13m
晴れている3本目なら一年中強いレーザービームが見ることができる。レーザーになるためには角度が重要だがここのポイントは間違いない。また洞窟も長く複雑で大きな部屋と池が二つあり、奥の池では浮上もでき、また一本目では光のカーテンが降り注ぐ。水深も浅くて初心者にも優しい。写真が好きな方には是非潜ってもらいたい。
宮古島には”誰にも愛される”ダイビングポイントがある
一の瀬ホール 最大水深:-30m
店主おすすめナンバーワン★★★宮古島BIG3ポイントと同等レベルかそれ以上のクオリティで、大小の部屋それぞれに光が入る。マイナーなポイントだがゲストのリアクションはピカイチで宮古島BIG3のに割って入るとしたら間違いなくこのポイントだ。実際に宮古島BIG3よりもお客さまたちのリアクションは断然良い。とにかくここだけは何か神聖な雰囲気をまとっている。コンディションが悪いとボートが止めにくいのがたまにキズ。
世界遺産級!世界に誇る宮古島の地形ポイント群
一の瀬ドロップ 最大水深:-30m
魚影がかなり濃いドロップオフのポイント。上げ潮下げ潮で表情が全く異なる。潮を合わせればマダラトビエイやイソマグロに会える。また深場の亀裂ではフチドリハナダイ、クメジマオトヒメエビなどの稀種も生息しているのでマクロ狙いでも十分濃い一本になる。
35ホール 最大水深:-35m
2016年現在、魔王と並んで洞窟内でホワイトチップリーフシャークに会えるポイント。ここは複数匹いる。洞窟はかなり巨大で中間地点では外の光が届かなく真っ暗で大量のアカマツカサがライトに照らし出される。横幅20m、高さ15m、奥行き50mの超巨大ポイントで宮古島らしいダイナミックさが味わえる。深いがコースは単調なので初心者でも楽しめるのが◎。
サメを見るため撮るために捧ぐ1DIVE
雰囲気満点!サメを上手に撮る方法
なるほどTHEケーブ 最大水深:-14m
入り口から洞窟に入り狭い狭いトンネルをひたすら進んでゆくと最初に入った入り口にたどり着く不思議な地形ポイント。季節と時間帯によってはレーザービームや光のカーテンが見られる。洞窟内は狭いところもあれば拓けたところもあり、暗い場所もあれば明るい場所もある。変化があっていろんな洞窟風景写真がたくさん撮れる。近辺にもショートケーブが何本かあり、組み合わせ次第ではずっとケーブの中にもいられる。
女王の部屋 最大水深:-35m
写真を見てもわかるようにかなりクオリティの高いポイントでBIG3に引けを取らない。女王のモデルになっているホシゾラワラエビが複数個体生息している。また稀種のニチリンダテハゼも生息しておりワイドもマクロもと忙しい。水深35mの大深度潜水になるので長居はできない。
女王の部屋の魅力と名前の由来
ツインケーブ 最大水深:-20m
名前の通り2本のケーブから構成されているポイント。宮古島のダイビングポイントの中では初級レベルの難易度に部類されるが、ケーブは本格的で光の差すケーブと真っ暗なケーブがそれぞれ特徴的。2本のケーブ内にはハタンポとアカマツカサがたくさん潜んでいて、ライトで照らすと鮮やかな景色に一変する。
ランディングアーチ 最大水深:-35m
とにかく魚影の濃い野生的なポイントで、地形的見所は開口部がたくさんある巨大なホールや名前の由来にもなっている巨大アーチが大深度に君臨している。深場に広がる巨大なソフトコーラルのジャングルがここは手付かずであることを証明している。流れが時として強く、普段使いはできない高難易度レベルのスーパーポイント。閑散期でお客さまが少ない時に行くことがある。
ロックビューティ 最大水深:-10m
二つの巨大な根が砂地にそびえ立ち、サンゴが生き生きと群生している明るいポイント。砂地にはガーデンイールも生息していて沖縄らしいトロピカルな雰囲気があり、魚もたくさん群れているのでワイドも良いしマクロももちろん楽しい。BIGHOLIDAYでは地形が続いたりすると稀にセレクトするが、コンディションの良い時は地形中心のセレクトになるので頻繁には訪れない。
地形ダイビングの合間の砂地ポイントが格別な件
クリスタルパーク 最大水深:-10m
砂地で年中メインの根にスカシテンジクダイが数万匹群れている。メインの近くの根にも必ず数箇所群れている。もちろんワイド派のフォトダイバーには人気があり、全般的には女性にウケる。ロックビューティと並んで地形続き時に投入する。砂もきめ細かく異物が少ないので綺麗。こちらも積極的にはセレクトしないが、砂地ポイントとしてはかなりクオリティが高い。
主役は?クリスタルパークの破壊力
悪魔の館 最大水深:-35m
- 超ウルトラ高難易度
- 深い暗い長い
- まるでパンドラの箱
- リクエスト不可
【悪魔の館】年に数回しか潜れない宮古島”幻”のダイビングポイント
伊良部島方面ダイビングポイント
沈船イラブ 最大水深:-20m
宮古島に沈船というイメージはないかと思いますが実は立派な沈船が沈んでいて、シーズンの夏にはたくさんのリクエストをいただく。そしてこの沈船は1階1.5階2階とかなり大きく内部探索も出来る。初夏にはテンジクダイの仲間で船内が埋め尽くされる。通年魚影は濃い。ただし透視度は×。
【沈船】宮古島にはこんなダイビングポイントがあった!?
沈船イラブが賑やかです!
サシバ沖 最大水深:-28m
かつて浅場にはサンゴが一面生い茂っていたポイントでしたが近年のオニヒトデ以上大発生によりあっという間に壊滅してしままった。駆除もかなり行ったのですが食い止められず。代わりに外国船籍の船が外国から流れてきて座礁し魚礁となっている。夏にはイワシの群れが大量に居着き見応え撮り応え十分。
ダイビングポイントでは珍しい【座礁船ポイント】
異色のダイビングポイント?
スネークホール 最大水深:-15m
ダイバーだけの青の洞窟。この形状は世界でも稀。通常の青の洞窟とは違い、入り口が海に沈んでいるのでスノーケリングなどでは入れない。上から入る余分な光もないので通常の青の洞窟よりいっそう青いのが特徴。また海面の上下で洞窟内ぶに霧が発生し神秘的。洞窟の近くには”ハナゴイの根”があり数千のアカネハナゴイとハナゴイが乱舞していてラストはこの根で群れに巻かれよう。
青の洞窟
デンターロック 最大水深-28m
デンターロックには虫歯があって中を通り抜けられるようになっている。岩肌にはたくさんのイソバナと生物が付いているので一周回っててっぺんまで楽しめる。また近辺にも岩がゴロゴロ転がっていたり溝が複数本あったりと生物が隠れる場所がたくさんあるためゆっくり探しながら遊べる。
白鳥ドーム 最大水深:-10m
洞窟の入り口がすごく浅いので干潮時には干上がってしまって入れないのが難点。タイミングが悪ければ日中はずっと入れないということもあるので比較的選択しにくいポイント。天井開口部が大きいので一日中光が入る。水深が浅いのでくっきりとした光のカーテンが撮影できるので人気。じっくり光の写真を撮りに行こう。
射し込む光を見に行くダイビング|白鳥ドームの場合
白鳥ホール 最大水深:-10m
光の強さ、レーザービームのクオリティとしては宮古島のダイビングポイントの中ではNO.1。この光が出ていればどうやって撮っても素晴らしい写真になること間違い無し。ただ入り口出口の向きが悪いので少しでも波があると外洋からのうねりで洞窟内部はユラユラ揺れるので安定しない。コンディションが揃わないと潜りに行くのは難しいが是非チャレンジしてもらいたい。
BIGHOLIDAY一押しポイント!白鳥ホール
まさに旬!白鳥ホールが凄いことになっている件
白鳥幼稚園 最大水深:-20m
アカネハナゴイが数千数万と乱舞する根が二つある。そこをゆっくり大きく回るダイビングになりますがカメに遭遇することが多い。生物も壁や溝にかなり多く生息していてマクロをやるには100点なポイント。伊良部島と宮古島を結ぶ海中ケーブルなどもあり、ワイドも行ける。
L字アーチ 最大水深:-32m
全ポイントの中で一番巨大なアーチポイント。ボトム-35mから見上げるアーチは圧巻で、これが地上にあったなら世界有数の観光名所になっていたことだろう。以前はロウニンアジが高確率で居ついていたが最近は。。。しかしイソマグロやエイ、サメなど大物は頻繁に通りかかるポイント。初夏にはテンジクダイの仲間が大量に居着く。これは写真に収めたいところ。
Wアーチ 最大水深:-18m
ダイビング雑誌にもよく登場する伊良部島きってのフォトジェニックアーチポイント。2本あるアーチはどちらも見る角度によってはハートに見える。壁際も複雑なのでフォトポジションは無限大。二つのアーチはショートケーブでつながっている。ウミウシがすごく多いことでも有名。
Zアーチ 最大水深:-30m
規模としては中堅くらいの位置付けだがアーチ内部はとても華やか。イソバナが壁からたくさん生えていて、そこに魚が付いている。夏はテンジクダイの仲間の隠れ場所となっていてグッチャリと見応えのある景色になる。初夏にはマダラエイがこの近辺でよく寝ている。
クロスホール 最大水深:-25m
伊良部島唯一の本格的なTHEホールポイント。季節問わず一日中光は入る。時間帯で角度が変わるのでいつ訪れても美しい。お客さまのリアクションではここのポイントが伊良部島NO.1。確かに写真映えすることは間違いない。ホールの真上では名物バブルシャワーが太陽の光に照らされてキラキラとゆっくり浮上して行くさまが幻想的で、この光景も人気がある。
オーバーハング 最大水深:-28m
ポイントの名前は地形の形状を表している。大きく突き出した岩の根元がエグれている形状のことで、ロッククライミングや登山家の間ではよく使われる言葉らしい。水深-28mから-10mまで、約18mの高さでそびえ立つさまは本当にダイナミック。根のトップはアカネハナゴイやカシワハナダイが群れていて生物の隠れ家となっている。たまにイソマグロなどの大物が通りかかったりホソカマスが群れることも有り、またカメの寝床にもなっている。
サージョンリーフ 最大水深:-30m
大物や群れを狙うポイント。潮を合わせて入ればグルクンの群れが超大量に密度濃く流れてきたりミカヅキツバメウオやアカククリが群れていたり。イソマグロも通りかかり、ごく稀にバラクーダも群れる。カメはもちろんの事、マダラトビエイが高確率で見れる貴重なポイント。ただギャンブル性が高い。
ロマンを持って潜るという事の意味|10人十色のロマン
【番外編】遠征エリア|八重干瀬
八重干瀬(ヤビジ)は宮古島の最北端である池間島からさらに北側5kmの所にある巨大サンゴ礁地帯で”日本のグレートバリアリーフ”と言われている。規模は南北17km、東西6.5kmにおよび、干潮時には海面からサンゴ礁が出てくることから『幻の大陸』とも呼ばれている。ボートでしか行くことができない。
6〜8月の南風が穏やかな時期がベストシーズン。サンゴ礁エリアは体験ダイビングやシュノーケリングに特に人気だがファンダイビング向けのポイントも多数あるので紹介していきます。
ビーマク 最大水深:-20m
コモンシコロサンゴという、とても珍しいサンゴが一番の見所。水深-15mより深い場所に生息しているこのサンゴは規模がかなり大きいのでワイド被写体としては申し分ない。カメも多く見られるポイント。この大きなサンゴで1個体。一年にほんのわずかしか成長しないのでコモンシコロサンゴの規模を考えると樹齢1,000年以上だと思われる。
アガラガウサ 最大水深:-30m
リュウキュウキッカサンゴとリュウモンサンゴの大群生で、水深-30m近辺一帯に広がっているキャベツ畑のような景色。浅場には一面にカラフルなエダサンゴが群生しており、魚の数はかなり多い。春先にはコブシメの産卵が毎年行われており、夏には卵が孵化する場面に遭遇することもある。
沈船タグ 最大水深:-18m
沈めた当初の場所から距離にして70mも位置がずれている今も海底を彷徨うタグボート。平均していつも透明度が高いが、流れも常にある。現在はキャビンが崩れ落ち、他の場所も損傷がひどいので、行くたびに船の形も変わっている。本物の『ウメイロ』が沖に生息している。
今季初の八重干瀬遠征|サンゴ以外の主役たち
ユラビジ 最大水深-15m
カラフルさは八重干瀬随一を誇り、特に水面近く水深-5m近辺が特別に綺麗。オレンジのキンギョハナダイとブルーのデバスズメダイが数多く生息しており、本物の癒しがここにある。流れもあるので色とりどりのウミシダも並んで潮を受けている。華やかで伊良部島下地島の地形とは対照的な癒しポイント。
40’sロック 最大水深:-15m
一つの根で40分間遊べるほど魚が多く、キンメモドキの数は宮古島近海のポイントで一番多い。その規模は大きな根を覆い隠すほどになる。流れもなく水深-15mほどなので、ゆっくりフィッシュウォッチングをするのに適しているポイント。
魚影の濃さ|八重干瀬というダイビングスポットの底力
ハナダイアーチ 最大水深:-20m
浅場にアーチがあるのでこの名前が付いているが、メインは大物で遭遇率はかなり高い。ロウニンアジ、イソマグロ、サメ、カメ、ナポレオンフィッシュ、エイ各種やマンタなど、沖縄で見られる大物は全てここで見ることができる。時に激流となる宮古島きっての外洋大物ポイント。
ブルーコーナー 最大水深:-20m
潮を合わせて潜れば高確率でバラクーダに遭遇可能。単体でも体長1mあるバラクーダが100匹以上で群れをなす宮古島きってのスーパー大物ポイント。ナポレオンやイソマグロ、時期を合わせればマンタも期待出来る。時に激流。
【八重干瀬】出会いの一撃で血が滾る衝撃を求めて大物&群れハンティング
【番外編】遠征エリア|宮古島南岸
宮古島の南海岸に沿って点在する地形ポイント群。伊良部島下地島とは海の中の雰囲気そのものが違う。ベストシーズンは12月〜2月で北風の吹く冬に行く事ができるが、真北から吹く風の時以外はポイントにうねりが入るのであまり多用できるエリアではない。行ければラッキー!的な感じと受け止めていただきたい。
牛さんありがとう 最大水深:-20m
かつてインギャーマリンガーデンの頂上に設置されている”牛のオブジェ”を目印に潜っていた事がポイント名の由来。透明度が平均的に高いエリアなので光の入るこのポイントはいつも覚めたようなブルーに包まれている。
牛さん怖いよ 最大水深:-25m
宮古島近海の洞窟ポイントの中で最もロングコースのケーブ。序盤は真っ暗なケーブがひたすら続き、途中に大きな部屋が出てきたり、光の入るケーブがあったり、展開が目まぐるしく変わってゆく。洞窟内部にはたくさんのエビやカニが棲んでいる。陽が高い夏には写真のような綺麗な光の柱が数本見られる。
七又アーチ 最大水深:-10m
宮古島真・3大ポイントは『下地島:魔王の宮殿』『宮古島東海岸:エンジェルケーブ』そして最後はここ、宮古島南海岸の七又アーチ。他の地形ポイントとは全く異なる雰囲気を持っている。柱が乱立している様から『パルテノン神殿』と揶揄される。水が流れて出来たであろう滑らかな水底や壁が特徴的。水深が10mと浅いのでかなりゆっくり滞在できるのも嬉しいところ。
【南岸遠征】遠征を行う判断基準&遠征に重きを置く理由
有名ポイントや光の綺麗な洞窟ポイントならお任せください
この記事はみなさんに『宮古島のダイビングポイントやシーズンってこんな感じなんだな』と知って頂きたく、書いてみました。
BIGHOLIDAYでは王道の【伊良部島下地島】をメインフィールドとして毎日潜りに行くスタイルです。
伊良部島下地島が海況が悪くて潜れないと判断した場合に【池間島、宮古島狩俣、来間島】へ潜りに行きます。様々な状況やコンディションが揃った時には『遠征』という名の下、【八重干瀬、宮古島南海岸】に潜りに行きます。
私たちのポイント判断基準も当日に潜るエリアやポイントは風向き(季節)によって大まかに決まっているので”確率的には”それに準ずるというのが基本ベースにはなりますが、
それでも、”風が弱ければ”敢えて風上側で潜ることもありますし、BIGHOLIDAYではチャンスがあれば常に有名ポイント連なる下地島方面を目指します。
私たちの希望は”あなた”に感動してもらうこと。
その日の天気や海のコンディションのなかで、どうやったらみんなで一番ワクワク出来るのかを私たちは毎日最優先に考えます。 だって私たちも宮古島の海の大ファンですから。